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浜頓別日記


昨年の今頃、浜頓別にしては暑い日が続いて、脳梗塞だった父の症状は悪化してしまった。

父は2022年の12月に脳梗塞になった。入院して年末に退院できて、おかげさまで年越しは一緒にできた。父は冬は散歩でリハビリをして春にはずいぶんと良くなったが、暑い日が続いたのが良くなかった。

昨年の6月から浜頓別日記をつけていた。その日何を食べて、何があったか。

8月に父が入院した後も続けていた。

父と母は、畑をやっていたが、父が入院してしまったあとは、私も母と一緒に畑に通っていた。

畑での作業は気に入っていた。

暑かったり、蚊がたくさんいるのは困ったが、ちょっとした作業を手伝うのは気に入っていた。

ニンニクをほったり、じゃがいもをほったり、豆を収穫したり。

自然と触れる生活はやはりいいものだった。

今年の5月末に浜頓別を引き上げて、3ヶ月目になる。

懐かしいなと思う。

もう片付けて無くなった畑が懐かしかったりする。

いつか時間が解決してくれるのだろうか。


可能なら別の場所でも広くなくていいから、トマトとかきゅうりとかじゃがいもとか人参とか育てて秋に収穫してとかできるようにしたいなと思う。

札幌の賃貸になんとなくずっと住んできた私が思い始めた理想像。

作品を考えたり、調べたり、作ったり、どんなふうに生活していきたいかを考えていかないと、今思えば心地の良かった過去を懐かしむばかりになってしまう。

懐かしむのはいいと思う。

でも視線を未来に向けることをしないと、今を生きているのにもったいない。


札幌に住んで20年以上になった。ありがたいのは、ふらっと行って、何気ない会話をできる人々がいることだと思う。

ガシガシ交友関係を作るタイプではないが、コーヒーが好きなことと写真が好きなことが、札幌という街に、私にわずかな居場所を作ってくれた。お世話になってきた職場でも人のつながりができて、ときどきあって話せるのも楽しい。


なんだか話が広がってしまったが、心の整理も兼ねて、昨年のことを書いていくのもいいかもと思っている。


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