過去を見るには
May 1, 2016
"Beniya-Genseikaen (Beniya abiogenesis flower garden)", the north part of Hokkaido, Japan
ベニヤ原生花園、浜頓別町
ベニヤ原生花園と呼ばれる以前、このあたりがオントキタイ というアイヌ語の地名で呼ばれていたことを知ってから、単なる散策路だと思っていたところが昔は道として使われていたとか、歴史は幕末まで遡るとか、これまで自分の庭のように思っていたところなのに知らなかったことのショックとか、知らなかった歴史(郷土史)、過去、未知の世界を知ることにひたすら興奮と混乱だ。明治30年代の地図を見ているだけで想像が膨らむ。その頃の時代に近いものを読んだり見たりすれば、そこから得た情報を見られない過去の風景に頭の中で肉付けされていく。
今日は札幌のCAI02の展示を見て、興味深かった。
上の写真はオントキタイ という地名を知ってから、雪が溶けた時期に早速撮りに行った写真。
下見のつもりで行ったが、この後、クマが出て立ち入り禁止が続いたりして、最初に行ったきりになっている。
この風景は、この辺りがオントキタイと呼ばれる頃からいた人々が見ていた風景と同じなのだろうか。それとも、その一部の風景を共有して見ているのだろうか。
昭和30年代に書かれた論文に写真奥の黒く写っている松林は天然林と書いていたから、もしかしたら当時と繋がりがある存在かもしれない。過去の時間と今の時間を見えるものとして繋いでくれる存在と信じたい気持ちで見ている。
そして写真さらに奥にうっすらと見えている北見神威岬は、ここからの見え方は今も昔も変わらないのではと思っている。
と、言う感じでこれらのことをどうやって形にして残そうかしらと思い悩む日々ですが、とにかく残そうと改めて思った今日でした。