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オントキタイ


October 8, 2017 ベニヤ原生花園、浜頓別町

かつてオントキタイというアイヌ語の地名で呼ばれていた。オントキタイは”尻がふさがっている沼頭”という解釈があって、この辺りの沼の様子によく当てはまる。オントキタイは松浦竹四郎の東西蝦夷山川地理取調図にも記載されている。当時は海岸沿いを歩いて人々は移動していた。頓別川を渡った後、この辺りを通って北へ、宗谷場所へ向かっていたのだと考えると、今はそう滅多に歩く人もいないから不思議な気持ちになる。写真手前側はおそらく木が切られて、砂が取られて地形が変わっていると思う。ただ、写真右の沼は写真左まで続いていて、それは水辺だけに、もうずっと変わっていないのではないかと思う。

今の景色に過去に繋がる景色を見たいと思うのは何故なんだろうかと思う。見るというよりも会いたいという感覚の方が近いかもしれない。

変わってしまった景色、昔からずっと変わっていないかもしれない景色、一瞬、自分がどの時間帯に存在しているのかわからなくなる景色。

※オントキタイの解釈は”アイヌ語解説 浜頓別町” 参照。

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