斜里
この夏、初めて斜里町に行ってきた。
きっかけは斜里町で開催されたワークショップ。「新しい知床」をテーマに写真を撮っていくだったが、結果的に知床半島の付け根の斜里市街地周辺に興味がいってしまった。
1度も行った事がないと所をトータル1日で撮らないといけないし、なんでも撮ればいいというわけではない。
助かったのは、丁度今、自分の故郷の浜頓別を郷土史を振り返りながら撮っているところで、それと同じ手法で行く事にした。
斜里町は知床半島の北半分を含む。斜里について勉強した。郷土史、地形、地質、知床半島の成り立ち。そして今の斜里。知床半島について撮影まで行かなかったのは、手に入る資料からだけでは情報不足だった。知床半島についてはフィールドに入りながら、必要であれば資料をみていくとかでなければ撮れないなと思っている。自分がその土地で何を感じるか。
斜里の市街地付近については資料が豊富で、「予測」のようなものがしやすかったことと、好転に恵まれ斜里岳がずっと見えていた事が幸いだった。町のどこからでも見える斜里岳の存在は外せないと思っていたし、撮影のときに見る事で来て本当に感謝している。
斜里は浜頓別と共通するところがあり、まるっきり知らない場所ではなかった。斜里岳は弘前に居た頃見ていた岩木山とずいぶんとたたずまいが似ているし、浜頓別にも珠文岳という、やはり町のどこからでも見える山がある。
今回、斜里に行く事ができて本当に良かったし、しかも自分が見てみたいと思っていた景色に出会えたから、ありがたい。
斜里はやはり遠くなかなか行ける場所ではないが、今回の続きや思いついたテーマにそって写真が撮れたらいいなと思っている。
勿論、ホームの浜頓別を撮って行かないと。浜頓別は今年100周年を迎えている。このタイミングであらためて郷土史に興味をもったことを大切にしたいと思う。